仮想通貨で利益が20万円以下でも、住民税の申告は必要です-役所への税金申告未経験の私が、申請までにやったこと-
(2021年4月6日現在の記事)
20万円以上の利益が出ていないから、税金の申告は必要ないんだったよな
ちょっと待ってください!
投資を始めてちょっと税金のことが分かったと思っているみなさま、ご注意ください。
仮想通貨の利益が20万円以下で申告不要なのは所得税法上であって、住民税は別途申告が必要です。
この部分、見落とされがちなので、この記事を見つけた方はラッキーかも。
どうも、g-daiです。
今、これを読んでる皆さんの中にも、「え?住民税かかるの?」って思っている方は多いのではないでしょうか。といっている私も住民税の申告が必要だと知ったのはつい最近。
社会人になって10年、役所に税金の申請経験など一度もことがない私が、仮想通貨に絡んだ住民税の申告完了までにやったことを今回はお伝えします。
初めての申告の前に皆さんの不安が少しでも取り除かれることを祈ってます。
Contents
そもそも詳しい情報にアクセスしづらくない?
これはインターネットの弊害というかなんというか、「仮想通貨」「税金」「申告」といったワードで検索をかけると、ほとんど「確定申告」の話がメインで上位にきます。
それだけ多くの人が「仮想通貨の確定申告」についての情報を欲しているわけなんですが、それが「利益が20万円以下でも住民税の申告が必要」の情報を見えづらくしています。
それぞれの記事を詳しく見てみると「住民税が必要」と書いているサイトもあるにはありますが、記事全体からすると、ほんの一部。これでは見落としてしまいやすい。
そもそも、所得税と確定申告の話しか書いていない記事もあります。
「ちゃんと調べない自分らが悪い」と言われればそれまでですが、世の中の情報量が少なく、圧倒的に情報にアクセスしずらい状況にあります。
ということで、次の項目から実際に私が行ったことを書いていきます~
ひたすら管轄の自治体の情報を検索しまくる
「とりあえずググる」です。自治体によって申請書の書式など少しづつ違うのでとにかく「自治体名×住民税×仮想通貨×〇〇」で検索してました。結局のところ、いくら調べてもよくわかりませんでした・・・
違う自治体の書式が出てくるし、「そもそも申告がいらない」なんて情報も出てくるしで、何が正解かわからないのでとにかく混乱します。
役所に電話する
情報としてはこれが一番正確で早かった。住民税の申告が必要という事実は変わらないので、自分の地域の自治体に電話しましょう。課税課とか税務課とか、そのあたりになります。
以下、私と自治体の担当者の会話です。
担当者(以下:担)「はい、こちら〇〇役所課税課です」
g-dai(以下g)「こんにちは。仮想通貨で10万円ほどの利益がでまして、住民税の申告が必要だと思うのですが、やり方がわからないので教えてほしいのですが」
担「そうですね。申告が必要ですが、今、お手元に申告書はございますか」
g 「いえ、持っていません。どちらでもらえますか」
担「〇〇役所の窓口でもらえます。郵送でお送りすくこともできますが、不明な点が多いのであれば、窓口でお尋ねいただいたほうがよいかもしれません」
g 「そうですか。わかりました。では時間を見つけて伺います」
担「かしこまりました。窓口にお越しの際は、仮想通貨のお取引状況がわかる資料をお持ちください」
g 「それはどのようなものですか」
担「年間取引報告書などで、仮想通貨のお取引の会社でお調べできると思います」
g 「わかりました。ありがとうございます」
「年間取引報告書」を取り寄せる
役所の担当者に聞いた「年間取引報告書」は1年間の仮想通貨の取引状況が記載された資料です。
取引口座がある会社名と「年間取引報告書」で検索すれば出し方がわかります。
基本的にはweb上で見れて保存もできるので、すぐに手に入ります。
「暗号資産の計算書」を作成する
「年間取引報告書」を取り寄せて持っていけば、時間はかかるにせよ申告は可能だと思うのですが、
もう一つ作成しておくとよいものが「暗号資産の計算書」です。
国税庁が計算用のExcelを公開しているので、これにそって入力すればOKです。
要は、年間取引報告書の数字を、必要箇所に入力していくと最終的な所得金額が算出されるというものです。
この「年間取引報告書」と「暗号資産の計算書」は申告書の添付資料として、役所の方にお渡ししました。
いざ役所へ
「年間取引報告書」と「暗号資産の計算書」を作成、印刷したら、いざ役所へ
最近の役所は入り口で用件を聞いてくれるので、迷わず課税課へ。担当してくれたのは20代半ばの男性でした。
「仮想通貨の所得分の住民税の申告したのですが」と伝えると申告書を出してくれました。
「こちらで記入されていきますか、それとも後日お持ちになりますか?」と聞かれたの
「わからないことが多いのでここで書きます」と伝えるとちょっと顔が曇ったのは見て見ぬふり。
それから担当者に言われるがままに窓口で記入。
流れはだいたいこんな感じ
・確定申告はしたかと聞かれたこと(会社員なので会社で年末調整したと伝えました)
・仮想通貨の所得は雑所得というところに記入するということ
・事前に作った「暗号資産の計算書」の金額を指定された場所に転記する(知らずに作りましたが、結構重要で役立つな資料でした)
・最後に今回申告した分の住民税は「給与から天引き」か「自分で納付」か確認され、終了です。
ここまで大体10分。長くても15分ぐらいで終わります。窓口ですぐ申請を終わらせたいなら「暗号資産の計算書」は事前に作っておくと時間短縮になります。「そもそも作り方がわからない」ということもあるかもしれませんがその時は、役所の担当者に頼りましょう。
最後に注意・・・副業とみなされるかも・・・
最後の「住民税の納付方法の確認」ですが、給与から天引きにすると会社に給与以外の収入があることが伝わってしまいます。
会社側は給与以外に収入があることはわかりますが、「なにで収入得ているか」はわからないので、場合によっては「副業」にあたってしまうかもしれません。
厳密に副業を禁止している会社であれば、ちょっと問題になることもあるでしょうか。副業OKであれば、給与天引きでも特に問題はないと思います。
私の会社は副業禁止ではありますが、そもそも小さい会社ですし、そんなにちゃんとしていないので、聞かれたら答えれば問題ないかなと勝手に思ってます。
もしこれでクビになるようなら、ネタとしてまたほかの記事でご報告しますね 笑
ここまで、いろいろやらないといけなさそうに見えますが、私は電話~申告完了まで、3時間程度でできました。(役所が歩いて15分、役所もすいていたというのもありますが)
初めてのことは不安も大きく、かかる時間を多く見込んでしまいますが、なんてことはありません。
ぜひ皆さん頑張ってください。
役所への税金申告って初めてだと不安だらけかもしれませんが、この記事で皆さんの心が少しでも穏やかになればと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。ではまた!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません