【就活対策】マスコミ・メディア向け、作文の書き方・作文対策
今も昔もマスコミ・メディア業界は狭き門。影響力のある大手メディアは倍率もさることながら、採用人数が少ないことで有名です。
小さいながらもメディア企業に勤める僕が、そんな学生のために少しでも力になれればと思い、学生時代に後輩へ贈った「マスコミ・メディア向け、作文の書き方」を公開します。
この作文の書き方で、僕は零細出版社に入社しました。その他、テレビ2社、新聞、通信社3社、出版社6社の小論文テスト・ES作文は突破しました。とにかく面接までいかなければ、自分のことちゃんとアピールなんてできません。ESと筆記は最初の通過点です。しかもしっかり準備すれば突破率は上げられます。
これを参考に就活した後輩は地方TV局、〇HK、各新聞社などで内定を獲得。後輩のほうがいいところに就職していったので、きっと僕の基礎力はそんなに高くありません。それでも、面接まではいけるのです。
後輩の1人は帰国子女で作文が苦手で、最初の作文を添削した時は、下手な翻訳文を読んでいるみたいでした。でも、これ通りに作文の練習を続け、見事に作文テストを突破。最終的には大手放送局に内定を獲得していました。
マスコミ・メディア業界を目指す皆さんに参考になればうれしいです。
書きやすくかつ、わかりやすい題材とは
・1日の中で起こった出来事(beforeとafterがしっかり描けるから)
・ある1点を境に変化が自分に起こった出来事(誰かの言葉とか交通事故にあったとか、苦手を克服したとか)
・身近なもの、日常的なものを題材に選ぶ(家族ネタ、大学のゼミネタ、バイトネタ、近所のおばちゃんネタ、ペットネタ、美容院での会話ネタなんでもよい)
※就職試験の作文、小論文は800文字~1000文字が多いのその分量で準備
文章が読みやすくなるコツ
・接続詞は極力少なく
・1文に情報を盛り込みすぎない
・主語と述語は近くに置く(1文の情報量に注意すれば自然に近くなる)
・声に出して読んでみる(読みにくい所は、文章のリズムが悪い所。1文が極端に短かったり長かったり、接続詞や同じ言葉が繰り返し出てきたりしているはず)
(例文)
「私は昨日、渋谷の道玄坂の○○というバーでビールを浴びるほど飲んでひどく酔っ払ってしまった」と1文に書くとかなりの情報量
↓
「私は昨日渋谷のバーにいた。道玄坂にある○○という店だ。ビールをあびるほど飲んで、ひどく酔っ払ってしまった。」としたほうが、わかりやすい
文章構成について
・基本は4段もしくは5段構成で考える(段落の数が重要ではなく、内容のまとまりとして4~5段ということ)
1段目⇒今から書く題材の概要を書く。
2段目⇒具体的な出来事(事実)を時系列に並べて書いていく。(文字量が必要な場合はここで稼ぐとよい)
3段目⇒その出来事の中で自分が1番印象に残っていることを詳細に書く(ここが時系列の最後にくるように。つまり、印象に残った出来事を書くために、これより前にあった出来事から2段目を書き始める)
4段目⇒3段目の出来事をへて、自分で考えたこと、感じたことを書く。人の言動や出来事を深読みして、自分にプラスにとらえて展開する。(怒られた⇒私のことを真剣に考えてくれているのかも。もうやめちまえと言われた⇒そこからはい上がる私を試しているのかもなど)
この段落が一番重要です。
5段目⇒2段目、3段目の出来事の帰り道のこと書く。もしくは今現在、写真とかもっていればそのことでも可。ここでは、帰りながらもしくは写真を見ながら4段目で書いた内容をうけて「こうしたい」とか「こうなりたい」とか「こうしていこう」と思ったと決意を書けばよい。
※文章の量としては3段目までで、全体の半分を超えるぐらい。4段目で残りの3分の2程度、5段目は2、3行です。1段目は題材の内容が通じるのならなくてもよい。
役立つ作文テクニック(常識の範疇かも)
・作文の書き出しはテーマとかけ離れた言葉にしてみる
例)テーマが「和」 私は毎日自転車を使っている。・・・・・
テーマが「オリンピック」 私はおばあちゃん子だ。・・・・・
テーマからかけ離れていれば、読む人が興味を持ちやすい
・「きっと○○だろう。△△だったかもしれない」構文(4段目の自分で考えたこと、感じたことを書くときに使える)
・縦書きの場合は漢数字、横書きの場合は算用数字で統一する
・自分が何分あれば何文字書けるのかを知っておく(心にゆとりがうまれます)
作文例
実際に大手通信社を突破した作文例
1.親父と僕
おすすめ書籍3冊
■「取材・執筆・推敲 書く人の教科書」古賀 史健 (ダイヤモンド社)
1100万部超! 世界的ベストセラー『嫌われる勇気』をはじめ数々の名著、ロングセラーを執筆してきたライター・古賀史健氏と担当編集者・柿内芳文氏が作り出した文章を書く人のための教科書。僕の就活当時はなかったけれど、今メディアを目指すすべての人が読んでおくべき1冊
■「20歳の自分に受けさせたい文章講義」古賀 史健 (星海社)
こちらも古賀史健氏による新書、とにかくわかりやすく、新書らしく簡潔にまとまっています。最初の1冊に最適。
■「書いて生きていく プロ文章論」上阪 徹 (ミシマ社)
プロ論などを手掛けた上阪徹氏による文章論。文章を書く心得から、取材方法、キャリアの考え方まで「文章を書く」ことが広く網羅されています。図解や挿絵など一切なくすべて「文章」で伝えきっているところもなんとも素敵
以上です。
頑張れ就活生~
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